No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
非治癒切除後にS-1+CDDP 併用療法を行い4 年間の長期生存が得られた高度進行胃癌の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
われわれは,腹膜播種と大動脈周囲リンパ節に転移を有する高度進行胃癌に対して減量手術を施行した後,S-1+CDDP 併用療法を行い4 年間の長期生存を継続している症例を経験した。症例は72 歳,女性。2003 年4 月に胃上中部前壁中心の5 型胃癌に対して胃全摘術+Roux-en Y 吻合術を施行,主病巣は#3 リンパ節と一塊になって#7〜#9〜#16a1〜#16a2 まで連続しており,これらのリンパ節は切除不能であった。また,腹膜播種巣が肉眼的にも認められ術中洗浄細胞診も陽性であった。病理組織診はpoorly differentiated adenocarcinoma,INF β,pT3(SE),PM(−),DM(−),ly0,v2,sN3(#7,#9,#16a1〜a2),M0,stage IVであった。術後S-1(80 mg /day,2 週投与2 週休薬),S-1 を1 週投与後にCDDP(80 mg)を24 時間持続投与した。1コース終了後,腹部造影CT 上,上記の#7〜#9〜#16a1〜#16a2のリンパ節はほとんど消失していた。しかし,1 コース終了後好中球減少(grade 3)と嘔気(grade 2)が認められたため中止とし,UFT 内服(400 mg/day)に切り替え外来で経過観察していたが(UFT も食欲不振のため約1 か月で中止した),術後4 年を経過した現在も再発の徴候なく外来通院している。過去10 年間のS-1 regimen を用いて化学療法を行った進行・再発胃癌症例のなかで,3 年以上長期生存し得た症例は自験例を含めて22 例であった。その半数が減量手術後にS-1 regimen の化学療法を施行した症例であった。減量手術後にS-1 regimenの化学療法を行う方法は,進行・再発胃癌に対する有効な治療法の一選択肢になり得ると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35020/295