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栄養製剤(ラコール)による食道癌に対する化学放射線療法施行時の副作用の軽減効果
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JPY
Abstract
半消化態栄養剤であるラコールはω3 系必須脂肪酸を豊富に含み,近年その免疫能の賦活作用や消化管障害の軽減作用が報告されている。今回,食道癌患者を対象として化学放射線療法施行(CRT)時におけるラコール摂取の与える効果について検討を行った。初発の頸部または胸部食道癌10例に,CRT 施行開始3日前からCRT 終了後7 日目までラコールの投与を行った。同時期にCRT 施行された食道癌症例10 例のラコール非投与群を対照として,CRT による有害事象の発生について比較検討した。血液障害については,血小板減少に差はなかったが,grade 2 以上の白血球減少はラコール非投与群の全例でみられたのに対して,ラコール投与群では4 例のみであり,ラコール投与群で有意に少なかった(p=0.0043)。消化器症状では,grade 2 以上の下痢がラコール非投与群の5 例に対して,ラコール投与群では1 例もみられなかった(p=0.0118)。またgrade 2 以上の口内炎咽頭炎の発生も減少する傾向がみられた(p=0.0812)。以上の結果より,食道癌に対するCRT 施行時のラコール投与はCRT による副作用を軽減する有効な方法であると考えられた。
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