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S-1+CPT-11併用療法が奏効した多剤抵抗性肺扁平上皮癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は63 歳,男性。咳,息苦しさを主訴に来院。胸部CT にて,右S1 肺門部にspiculationを伴うφ25 mm大のmass,右肺散在性にnodule,心嚢液貯留を認めた。さらに気管支鏡TBLB にて扁平上皮癌が認められ,肺癌(cT4N3M1,stageIV)と診断し化学療法を開始した。化学療法は,CBDCA(AUC3)+GEM(1,000 mg/m2)→ DOC(60 mg/m2)→ VNR(25 mg/m2)と順次施行するもPD であった。fourth-line治療としてS-1(120 mg/body/day,2 週投与1 休薬)を投与し1 コース終了後,胸部CT にて腫瘍の縮小を認めた。しかし,3 コース終了後の胸部CT にて再度腫瘍の増大を認めたため,amrubicin(35 mg/m2)に変更するも,皮疹を認めたため投与を中止した。S-1にて一度腫瘍縮小効果を認めたため,S-1(100 mg/body/day,day 1〜14)+CPT-11(60 mg/m2,day 1,7,14)併用療法を4 週間隔で施行した。2コース終了後,胸部X線,胸部CTにて腫瘍の縮小を認めた。腫瘍縮小率は40.0%であった。現在,7 コース施行したが,SDの状態を維持できているため治療を継続している。本症例のような多くの抗癌剤に治療抵抗性を示す非小細胞癌に対し,S-1 単剤投与,S-1+CPT-11併用療法の有用性をさらに検討する価値があるものと思われた。
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/content/article/0385-0684/35030/479