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JPY
Abstract
有効な薬剤の開発やバイオ医学研究の急速な進化は,がん治療に大きな進歩をもたらすと同時にその内容をさらに複雑なものにした。がん治療は今や実に多彩な相からなり,それらすべての治療相において最善の治療を求められる。内科,放射線,外科といった各領域の専門医よりなるがん治療チームなくしてこの状況に対応することは難しくなった。しかしながら,本邦の縦割り型のがん治療医の教育システムには限界があり,時代の要求には十分に応えることはできない。(欧米の)がん治療専門医はそれが腫瘍内科医であれ,小児腫瘍医であれ,放射線腫瘍医であれ,外科腫瘍医であれ,他のスタッフと協力し多彩な治療相に対応できる共通の知識基盤をもっている。がん治療体制の確立は危急的課題であり,日本がん治療認定医機構はその基盤整備に資する第一段階の資格認定制度,すなわち全診療科に共通するがん治療の知識・技術を習得し,(がんチーム医療に貢献し得る)医師,「がん治療認定医」の育成・認定制度の構築を急いできた。同制度は,各領域のがん専門医の質の向上と標準化にも貢献する。同認定医は基盤的診療科の認定医・専門医資格の取得後に基盤的がん治療医となるために定められた研修を行い,筆記試験に合格する必要がある。その試験が2008 年1 月に行われ,初めてのがん治療認定医が誕生することとなる。同認定医制度について概説した。
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