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CPT-11/5-FU/l-Leucovorin療法によって治癒切除可能となった腹部大動脈周囲リンパ節転移を有するS 状結腸癌の1例
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JPY
Abstract
症例は54 歳,女性。下腹部痛と下血を主訴に大腸内視鏡検査を施行し,S 状結腸癌と診断した。CT上,左腎静脈までの傍大動脈リンパ節転移を認め,cStageIVのS状結腸癌と診断し,横行結腸人工肛門造設を施行した。術後2 週間目よりCPT-11を併用したAIOレジメンの変法で,CPT-11 80 mg/m2,5-FU 2,000 mg/m2,l-LV 250 mg/m2を週1 回,3 週連続投与1 週休薬のレジメンで化学療法を施行した。3 か月後の効果判定で原発巣と傍大動脈リンパ節の著明な縮小を認め,さらに2 か月追加療法(計20 回)を施行した。全経過中に有害事象は発生しなかった。投与開始後5 か月後のCT および大腸内視鏡検査にて根治切除可能と判断し,S 状結腸切除術,D3郭清,傍大動脈リンパ節郭清を行った。病理組織学的には,原発巣と郭清したリンパ節に明らかな癌遺残は認めなかった。以上より,術前化学療法にて病理学的にCR と判断した。術後経過は良好で現在まで無再発生存中である。AIO レジメンをベースとしたCPT-11 併用5-FU/l-LV 持続療法は,根治切除不能進行大腸癌に対する化学療法の選択肢の一つとなると思われた。
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/content/article/0385-0684/35060/1017