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JPY
Abstract
現在の進行卵巣癌に対する標準治療は,初回の腫瘍摘出手術と術後のTC療法【paclitaxel(T),carboplatin(C)の経静脈投与(IV)】である。1994年以降も腹腔内投与(IP)とIVとの比較試験が行われていたが,IP療法はあまり顧みられることはなかった。ところが2006 年にGOG172 の臨床試験の結果が報告されてからは,状況は変わってきている。そのIP例の生存期間は有意に延長しており,過去の七つの静脈内投与と腹腔内投与のランダム化比較試験のメタアナリシスからも,IP 例はIV 例に比べて生存期間が有意に延長していた。2006年には,NCI(national cancer institute)は,IP 療法を進行卵巣癌の治療の選択肢に入れるように提言している。ただし,主な臨床試験の薬剤投与法が複雑に設定されているためにIP,IVとの比較が単純にできないこと,コントロールの治療法が現在の標準治療(TC 療法)ではないこと,IP 治療の完遂率の低いなどの問題点もある。しかし,IP 療法が見直されたことは事実であり,新たな臨床試験の実施により,その使用薬剤,投与回数などのIP 療法の標準化が期待される。
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/content/article/0385-0684/35060/885