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胃癌腹膜播種に対する抗癌剤腹腔内投与の現状と問題点
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JPY
Abstract
胃癌の腹膜播種に対して様々な化学療法が行われてきたが,いまだ標準治療は存在しない。直接播種巣と接することによる効果の増強と副作用の減弱を期待して腹腔内投与法は生みだされ,これまで様々な抗癌剤で試されてきた。特にcisplatin(CDDP)を用いた腹腔内投与が多く行われてきたが,臨床試験でもその有効性は実証できなかった。胃癌領域でも最近新規抗癌剤であるtaxane による腹腔内投与法が生みだされ,その高い効果が報告されており,従来の化学療法を上回る成績を認めるため期待されている。taxane 腹腔内投与が標準治療となるためにはエビデンスレベルの高い臨床研究を行う必要があり,これを目的として胃癌腹膜播種研究会が結成され,現在,多施設第 I / II 相臨床試験を施行している。本研究は胃癌腹膜播種に対する初回治療を対象にしており,客観的に効果を評価するために写真判定を含めた厳格な判定基準を設けている。S-1 による全身化学療法に加えて,docetaxelの隔週腹腔内投与を行うレジメンとなっている。本治療法が新規抗癌剤による全身化学療法単独より腹膜播種の治療に優れるかどうかは将来第III相試験を行う必要があり,周囲の理解と協力による円滑な研究の進行が望まれる。
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/content/article/0385-0684/35060/891