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JPY
Abstract
癌性心膜炎により心タンポナーデもしくはそれに近い状況になった場合は,緊急に心膜液の排液が必要となる。一時的な心膜液の排液だけでは再貯留する可能性が高く,再貯留を予防するための様々な治療が行われてきた。現在までに行われている癌性心膜炎に対する薬剤心膜腔内投与の比較試験としては,1996 年に報告されたbleomycin とdoxycycline とを比較した試験と,JCOG が報告したbleomycin 群と非投与群との比較試験がある。これらの試験ではいずれもbleomycinを推奨する結果であった。薬剤の心膜腔内投与は比較的安全とされているものの,薬剤を投与するためのカテーテル留置や心膜腔穿刺は,致死的な合併症を引き起こすことが報告されている。これらの合併症は,経験豊富な循環器専門医がエコーガイド下に行ったとしても3%前後に起こるとされている。現時点での心膜腔内に投与すべき薬剤はbleomycin と考えられるが,実際の臨床では症例ごとに状態,予後を検討し,癌性心膜炎に対する処置,薬剤投与を考慮すべきである。
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/content/article/0385-0684/35060/906