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乳がんFEC 療法,AC療法における悪心・嘔吐の予測因子に関する研究
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JPY
Abstract
はじめに:がん化学療法における悪心・嘔吐の原因には薬剤による因子と患者による因子があると考えられている。悪心・嘔吐のリスクファクターをモニタリングすることで事前に悪心・嘔吐の予測ができないかと考えた。方法: 2006 年4 月〜2007 年6 月の間,外来化学療法室において,FEC 療法,AC 療法を受ける乳がん患者を対象にした。初回投与前に,「年齢」「乗り物酔い」「習慣的飲酒」「つわりの有無」「心配性」の5 項目のリスクファクターに対し聞き取りを行い,3週間後当室利用時に悪心・嘔吐それぞれに対しCTCAEで評価を行った。統計学的分析法はFisher’s exact probabilitytestを用いて検定を行った。結果:対象患者は49 名であった。嘔吐と各リスクファクターの相対危険率は「年齢」1.57,「乗り物酔い」2.15,「習慣的飲酒」0.97,「つわりの有無」1.54,「心配性」3.15 という結果となり,心配性のみ有意差あり(p=0.019)という結果となった。また悪心と各リスクファクターの相対危険率は「年齢」2.00,「乗り物酔い」1.57,「習慣的飲酒」1.04,「つわりの有無」1.37,「心配性」2.28という結果となり,心配性のみ有意差あり(p=0.018)という結果となった。またリスクファクターの数と悪心・嘔吐の関係においては,有意差はでなかった。考察:心配性というリスクファクターのある患者においては重篤な悪心・嘔吐になる可能性があることが証明された。
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