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S-1長期投与後の尿中ウラシル値の変動と再発との関係の検討
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JPY
Abstract
S-1 は胃癌に対し良好な結果が報告されている。しかし,1 年以上腫瘍の不変状態が継続したにもかかわらず再発するケースも散見され,DPD 活性の変動が一因と報告されている。そこでS-1 を長期に投与した後の再発時にDPD 活性を簡便に予測できる尿中ウラシル値を測定し,再発の指標として尿中ウラシル値がなり得るかを健常人5例を対照として検討した。その結果,健常人の尿中ウラシル値の月差変動は小さいが,S-1 を6 か月以上投与され,そして再発した患者は,健常人に比べて尿中ウラシル値が有意に低下していた。5-FU によるDPD の誘導や癌の転移によりDPD 活性が変動したことで再発し,尿中ウラシル値にも反映したと考えた。全身のDPD活性に反映する尿中ウラシル値は,S-1 の長期投与時の再発の指標になる可能性がある。さらに尿中ウラシル値の測定は,治療法の検討に役立つと示唆された。
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/content/article/0385-0684/35060/947