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Lactobacillus casei Strain Shirota投与によるIrinotecan Hydrochloride誘発下痢の予防に関する研究
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JPY
Abstract
irinotecan hydrochloride(CPT-11)は,DNAトポイソメラーゼⅠ阻害作用を有するカンプトテシン誘導体であり,重篤な下痢が用量規定因子となっている。下痢は腸内細菌叢の著しい乱れに起因するものと考えられるが,近年プロバイオティクスによる腸内細菌叢の維持効果に関するいくつかの報告がなされている。そこで今回われわれは,CPT-11 により誘発される下痢に対するLactobacillus casei strain Shirota(LcS)の効果について,ラットを用いて検討した。LcS 投与群においては,LcS(1.64×10 11cfu/0.5 g/3 mL生理食塩液)を28 日間経口投与し,LcS投与開始より14 日後,CPT-11 を4 日間腹腔内投与した(100 mg/kg)。コントロール群は,生理食塩液3 mLを28 日間経口投与し,CPT-11 の投与はLcS 群と同様に行った。その結果,LcS 群では,コントロール群に比してCPT-11投与による体重減少が有意に抑制され,餌摂取量もコントロール群に比して多かった。また,遅発性下痢に関しても,LcS 投与群では,その重症度,回復期間ともに改善傾向にあった。これらのことから,CPT-11 誘発の下痢抑制には,医療用医薬品としても存在するLcSの内服が極めて効果的であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/35060/951