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Irinotecanの副作用発現に対するUGT1A1*28とUGT1A1*6の役割
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JPY
Abstract
irinotecanは,肺がん,胃がん,大腸がんなどに幅広く使用され,世界における標準的治療薬となっている。しかしながら,irinotecan が投与された一部の患者では重篤な下痢と白血球減少を発症し,副作用に関連した死亡例も報告されている。irinotecan はプロドラッグであり,肝臓内のカルボキシルエステラーゼによって活性代謝物であるSN-38 に変換される。その後UDP-グルクロニルトランスフェラーゼ(UGT)によりグルクロン酸抱合体であるSN-38 G となり,主に胆汁中から排泄される。これまでの多くの研究により,UGT1A1 遺伝子多型が副作用の発現に関与することが明らかとなり,特にUGT1A1*28 についてはその重要性が指摘されている。しかしながら,UGT1A1 遺伝子多型には人種差が存在し,UGT1A1*28 のアレル頻度は,欧米人では高いのに対して日本人では低い。最近,アジア人ではUGT1A1*28 に加えてUGT1A1*6 が,副作用発現の個人差に関連することが報告されている。今回,日本人におけるirinotecan の副作用発現に対するUGT1A1*28とUGT1A1*6の役割について概説する。
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