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JPY
Abstract
チュブリンに結合して微小管重合を阻害し,抗腫瘍効果を示すvinca alkaloid はvincristine,vinblastine,vindesineおよびvinorelbine の4 種類が一般臨床で使用されている。ATP-binding cassette トランスポータの一つであるP 糖蛋白はMDR1 遺伝子の遺伝子産物で,細胞内外の薬物およびその代謝物の輸送に関する蛋白質である。腫瘍細胞に発現し,抗癌剤耐性機序として働くとともに,肝,消化管,腎などの正常組織にも広く分布し生体防御機能をもつ。MDR1 遺伝子はexon 12 の1236 位,exon 21 の2677位およびexon 26 の3435 位の多型がよく研究されている。C1236TおよびC3435T はアミノ酸置換を生じないが,G2677TはAla893Ser,G2677AはAla893Thrと置換される。MDR1遺伝子多型とvinca alkaloid の薬物動態の報告では,ハプロタイプとvincristineの半減期との相関が認められている。また,MDR1および他の遺伝子多型と化学療法の効果あるいは予後との関連を示した臨床研究が次々に展開されており,ますます興味深い領域である。
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/content/article/0385-0684/35070/1086