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Vinorelbine Bolus投与法による静脈炎の予防効果—非小細胞肺癌と乳癌における後方視的検討—
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JPY
Abstract
vinorelbine(VNR)は非小細胞肺癌と手術不能または再発乳癌に適応を有するビンカアルカロイド系抗がん剤である。静脈炎を起こしやすい薬剤として知られており,当センターでも特に乳癌患者にこの副作用が続出した。そこで,従来行っていた5 分間の急速点滴静注法から1〜2 分のbolus 投与法に切り替え,静脈炎の予防効果をレトロスペクティブに検討した。対象は肺癌58 症例(点滴静注18 例,bolus法40 例)と乳癌51 症例(点滴静注13 例,bolus法38 例)である。それぞれの疾患における静脈炎の発生率は,肺癌で点滴静注の4 例(22.2%)からbolus法の0 例(0%)に,乳癌では点滴静注の6例(46.2%)からbolus法の3例(7.9%)に減少した(それぞれp<0.0006,p<0.0001)。肺癌,乳癌を合わせた総投与回数で比較した場合,点滴静注の195件中10 件(5.1%)に静脈炎が発症したのに対し,bolus法では531件中3 件(0.6%)のみにとどまった。以上より,VNRのbolus 投与法は,肺癌のみならず乳癌においても静脈炎の予防に有効であった。総投与時間も短く,安全性と快適性が求められる通院化学療法に適した方法といえる。
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