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ポジトロン断層法(PET)によるがんの生物特性イメージング
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JPY
Abstract
PET によるがんの診断では,一般に増殖能の指標となる糖,アミノ酸,核酸などの標識化合物が用いられる。18F-FDGはその代表的な標識化合物である。一方,がん細胞のもつ特異的生物学的特性,たとえば特異的形質発現(蛋白,mRNA),転移・浸潤能,低酸素細胞の存在などを指標とする診断の方向性がある。後者に属するポジトロン標識化合物として東北大学で開発された,18F-fluorodeoxygalactose(18F- FDGal),18F-SAV03M,18F-FRP170 がある。18F-FDGalは肝に特異的なガラクトース代謝酵素で代謝されて組織に取り込まれるが,肝細胞由来の高分化型肝細胞がんはガラクトース代謝活性を維持しているためHCC に高集積を示す。18F-SAV03M はmatrix metalloproteinase-2 の活性を反映する化合物で,がんの浸潤能や転移能を画像化するために開発された。18F-FRP170 は放射線・化学療法抵抗性の原因となる低酸素細胞の可視化を目的として開発された。さらに,PET によるがん分子イメージングの新たな方向性として,導入された遺伝子の発現の可視化,アンチセンスオリゴヌクレオチドによるmRNA 発現の可視化,アプタマーによる特異的蛋白発現の可視化についても紹介する。
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/content/article/0385-0684/35080/1281