No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Survivin活性の乳がんに対する術前化学療法の効果予測因子としての検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
2005年1 月より2006年1 月まで,当科で術前化学療法としてTE regimen(EPI 60 mg/ m2,iv,day 1,TXL 175 mg/m2,iv,day 2,3 週を1 クールとする)4 cycles の投与を行った76 例の局所進行乳がん患者を対象に,腫瘍内のsurvivin 活性の抗腫瘍効果予測因子としての意義について検討した。全例が女性で,本regimen を4 cycles 投与した76 例の局所進行乳がん患者では,19 例にcCR,36 例にcPR,21 例にNC が認められ,そのなかで9 例はpCR であった。総奏効率は72%(55/76)であった。術前化学療法前にcore needle biopsy(CNB)で取った腫瘍組織内のsurvivin の発現をSDS-PAGE,western-immunoblotting ならびにimmunohistochemistry 法で調べた結果,全例においてsurvivin の発現がみられた。その発現の強弱と抗腫瘍効果(腫瘍縮小: down staging)に強い逆相関がみられ,survivin の発現が弱いほど腫瘍縮小(down staging)効果が高くなる傾向がみられた。pCR が得られた9 例中1 例のみにsurvivin の発現が強かった。apoptosis index(AI)はsurvivinの強く発現した例に比べてsurvivinの弱く発現した例で高値を示した。以上より,腫瘍内のsurvivin活性は局所進行乳がんにおいて,TE regimen による術前化学療法の抗腫瘍効果を左右する重要な因子であり,術前化学療法を施行する前に抗腫瘍効果を予測できる因子の一つとなり得ると考えられる。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35080/1319