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多剤耐性の乳癌肝転移に対してS-1が著効した2 症例
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JPY
Abstract
多剤耐性の乳癌肝転移に対して,S-1 が有効であった2 症例を経験したので報告する。症例1 は59 歳,女性。HER2陽性。再発後の化学療法としてtrastuzumab+weekly paclitaxel 療法やtrastuzumab+vinorelbine 療法などを実施するも肝転移が増悪してきたため,trastuzumab+S-1療法を開始したところ,投与開始1 か月後より肝転移の著明な縮小を認め,その効果は5 か月間持続した。症例2 は67 歳,女性。HER2 陰性。再発後にtaxane やvinorelbine などの化学療法剤を使用したがいずれもPD となり,S-1 単独による治療を開始したところ,症例1 と同様に肝転移の著明な縮小を認め,14 か月後の現在でも奏効を維持している。両症例とも副作用は軽微であり,QOL の低下も認めなかった。S-1 は有効性のみならず,安全性やQOL の面からも有用な薬剤であると思われる。
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/content/article/0385-0684/35090/1603