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JPY
Abstract
多分割照射法では,放射線生物学的には二つの異なった概念がその理論的根拠になっている。一つは低線量では細胞の回復能力が晩期組織反応のほうが早期組織反応より大きいことで,過分割照射法はこのことに基づいている。もう一つは腫瘍幹細胞の増殖速度が治療期間中の後半に著しく加速されることで,これを克服するために加速分割照射法が提唱された。上記の二つの概念は独立した現象であり,線量分割法によっては,両方の線量分割法の要素が含まれる場合もあると考えられる。これらの照射法の臨床における効果は,照射期間中の腫瘍細胞の再増殖を考慮した放射線生物学モデル(分割照射のL-Q モデル)によりある程度は予測可能である。しかし,これらのモデルは未解明な数値を前提条件として使用しているし,実際の臨床の条件に比べ単純化されているので,注意が必要である。特に多分割照射と化学療法の同時併用するような場合は,単純化した放射線生物学モデルで予測することは困難である。したがって,その有効性の検証には慎重に計画されたランダマイズ試験が必要である。
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/content/article/0385-0684/35110/1823