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JPY
Abstract
頭頸部癌に対する1 日複数回照射法のなかで1 回1.1〜1.3 Gy を1 日2回照射する過分割照射法は,急性期の有害事象は増すものの局所制御率を改善し,一部疾患においては生存率も改善するとされている。今回当施設において行われている過分割照射法による頭頸部癌の方法と治療成績をreview した。適応は喉頭癌もしくは咽頭癌で遠隔転移を有さず,過分割照射に耐え得る症例で,Shrinking field techniqueを用いて,GTV に対して1 回1.2 Gy,1 日2 回,総線量72 Gy程度まで(60〜80 Gy)腫瘍の反応に応じて投与する。1995〜2004年までの10 年間に過分割照射を施行された117 例(HF 群)と,同時期に単純分割照射を施行された80 例(CF 群)とを比較した。症例の偏りがあり全体としては局所制御率,生存率ともに有意差はなかったが,III期,IV期の症例については5 年局所制御率が(44.3% vs 24.5%: p=0.0502),また5 年生存率も(50.7% vs 16.7%: p=0.1210)と有意に良好な傾向を認めた。疾患別には下咽頭癌,中咽頭癌において,局所制御率が向上しており,また下咽頭癌においては生存率でも有意に向上していた。高度な晩期有害事象は認められなかった。過分割照射は特に局所進行例で局所制御に優れていた。今後は化学療法との併用治療の上で,どのように併用していくかが課題である。
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/content/article/0385-0684/35110/1827