No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
加速再増殖は,頭頸部腫瘍の放射線治療成績を左右する一因である。加速分割照射accelerated fractionation(AF)は,放射線治療中の腫瘍の加速再増殖の影響を抑えるために照射期間を短縮する照射法である。1日に複数回の照射を行い,通常分割照射と同等かあるいは減量した総線量を投与する,あるいは1 日1 回照射であるが週6〜7 回照射を行う方法がある。これまでに様々な時間的線量配分によるAFの報告が行われており,多くの報告では局所制御率の改善が得られてきたが,生存率への寄与は示されなかった。しかし,meta-analysisでは,頭頸部腫瘍に対するAF はconventional fractionation(CF)との比較で,局所制御率のみならず生存率も向上させることが報告された。ただし,狭義の多分割照射hyperfractionation(HF)と比較するとAFの寄与の程度は低く,特に治療期間を極端に短縮し総線量を低下させた場合や,途中に休止期間を設けた照射法では治療利得はないとされた。その一方で総線量を維持し,かつ途中休止を設けないAF ではより良好な治療成績が示されており,今後さらなる検討が必要と考えられている。早期有害事象はCF に比し増強するが耐容レベルとされている。晩期有害事象については報告により異なるが,近年の報告ではCF より増悪はないとするものが多い。AFによる治療期間の短縮は原発巣に対してより有効だがリンパ節転移への効果は低く,また高〜中分化癌でより影響が大きいようである。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35110/1837