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大腸癌化学療法の個別化と一般病院におけるチーム医療—PMC療法を中心に—
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JPY
Abstract
目的:大腸癌化学療法のレジメンを個別化する際にチーム医療がいかに機能したかを検討した。方法:大腸癌化学療法のレジメンの決定や副作用の早期発見のために,当院ではNST の化学療法版ともいえる癌化学療法サポートチーム(CST)が活動している。対象は2001 年10 月〜2008 年1 月までの間にPMC 療法(週1 回5-FU 600 mg/m2を24 時間かけて持続静注し,UFT 400 mg/day 週5〜7日間経口投与を併用)を施行した切除不能・再発大腸癌30 例であった。新潟薬科大学での血清5-FU の濃度測定により薬剤の至適投与量を決定し,副作用のないことを確認後外来へ移行した。CSTが導入された2004年以前と以後で,予後に影響を及ぼした因子について検討した。結果: PMC療法のMSTはfirst-lineで19M,second-lineで14Mであった。チーム医療により,患者ごとの副作用の早期発見やニーズの把握が可能となり,より個別的な対応(レジメンの変更および薬剤投与量の調整,栄養指導や医療費の自己負担額の通知)が可能となった。チーム医療によってMSTが35 か月と導入前の14 か月と比べて有意(p=0.0058)に延長していた。多変量解析では,PMC治療期間(p=0.0002)とニーズ把握の有無(p=0.0148)が有意に予後に影響していた。結論: 大腸癌化学療法を個別化する上で,院内でのCST,院外での新潟薬科大学とのチーム医療は有効であった。
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/content/article/0385-0684/35110/1883