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Bowel Perforation Associated with Bevacizumab Therapy in Recurrent Ovarian Cancers without Bowel Obstruction or Bowel Involvement
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JPY
Abstract
血管内皮増殖因子(VEGF)に対するモノクローナル抗体であるbevacizumabは,進行あるいは再発卵巣癌に対して効果があることが報告されつつある。しかしながら,動脈塞栓,喀血,消化管穿孔(GIP)などが報告されており致死的合併症の存在が無視できない。今回,bevacizumab を用いた化学療法中にGIP を起こした前治療歴のある卵巣癌患者を経験したので報告する。この症例は化学療法抵抗性の卵巣癌症例であったが,bevacizumab によるGIP のリスク因子といわれる消化管手術歴,消化管閉塞や腫瘍播種による消化管肥厚などの所見をまったく認めなかった。十分なインフォームド・コンセントを得た後にfourth-line 化学療法としてbevacizumab とpaclitaxel の毎週併用療法を行った。9 週目の投与後,再発腫瘍は増大を認めなかったもののGIP を発症した。約2 か月の保存的治療後に腫瘍死した。本稿では過去の文献報告から卵巣癌におけるGIP を考察してみた。本症例は前治療歴が長かったものの,GIPのいわゆる「リスク因子」を有しない症例であった。卵巣癌患者に対するbevacizumab を使用する化学療法において,特に前治療歴の長い症例においてはリスクの少ない症例においてもGIP の危険性を十分念頭に入れた上での治療が必要であることが示唆された。
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/content/article/0385-0684/35110/1981