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胃癌腹膜播種モデルにおける薬物動態を考慮した抗VEGF 療法
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JPY
Abstract
腹膜播種においてVEGF は癌細胞の増殖,血管新生,血管透過性の亢進などにおいて重要な役割を果たしている。今回,われわれは胃癌腹膜播種モデルにおける薬物動態を考慮した抗VEGF 中和抗体の治療の有効性を検討した。高度腹膜転移胃癌細胞株OCUM-2MD3 を用いヌードマウス皮下腹膜播種モデルを作製し,I-125 で標識したbevacizumab の腹腔内投与群と全身投与群での薬物動態を比較した。bevacizumab は,腹腔内投与群では正常マウスと比較して腹水内に長く停滞し,血中への移行が低い傾向がみられた。一方,全身投与群では血中への移行が高く,皮下腫瘤や腹膜結節への集積が腹腔内投与に比べ高くみられた。bevacizumab の腹腔内投与は腹水中のVEGF と結合・中和すると考えられ,全身投与では腹膜における血管透過性や癌細胞の増殖に作用すると考えられた。胃癌腹膜播種モデルにおいて抗VEGF 療法は局所投与に比較し,全身投与がより有効な治療法である可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/35120/2005