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JPY
Abstract
cisplatin(CDDP)に局所停留能を付与し,癌局所療法に適した剤形作製を試みた。70%脱アセチル化キチン(DAC-70)をベースに担体を調製,CDDP 溶液を担持させ粘性流体の剤形とした。新規剤形の組織接着力,CDDP 放出動態,組織反応性をそれぞれ基礎的に検討した。組織接着力は37℃の場合,25℃のそれより強力で,DAC 濃度依存性を示した。新規剤形からCDDP は徐放性を示した。このうちfree Pt は,担体の調製方法により高濃度に放出させることが可能となった。その剤形をラット腹腔内に注入した場合,CDDP は腹腔内にとどまり,血中移行は微量であった。また,胸腔内投与の場合には局所的に胸膜癒着を誘導した。新剤形DAC-CDDP 粘性流体は,局所停留能とCDDP 徐放性を示した。新規癌局所療法の選択肢の一つとして,本剤形臨床利用の可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/35120/2021