No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
S-1 併用放射線療法+FOLFIRI 療法にてCR を得られた手術不能直腸癌の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
64 歳,男性。排便困難を主訴に近医を受診。大腸内視鏡検査で下部直腸癌と診断され,加療目的で当科紹介となった。肝転移を認めていたものの,腫瘍出血による貧血と狭窄症状コントロールの必要性を考慮し,開腹手術先攻の治療方針とした。術中所見は多発の肝転移を認めた。また,局所は小骨盤腔で側方リンパ節と一塊になっていた。この時点で局所の切除を断念し,S 状結腸人工肛門造設とした。手術1 か月後より,まずは局所コントロールに主眼をおいてS-1 併用放射線療法を施行した。S-1 は120 mg/day 2 週投薬1 週休薬とした。放射線療法は2 Gy/day 5 日照射2 日休で合計60 Gy の照射を行った。1 か月後のCT でPR in であった。さらに全身化学療法を行うため,CRT 約1 か月後よりFOLFIRI 療法を開始した。6 コース後の画像診断でCR となり,現在6 か月経過しているがCR を続行中である。手術不能直腸癌において,局所療法+全身療法により高い効果が得られる症例があることが示された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35120/2177