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JPY
Abstract
大腸癌肺転移は肝転移に次いで多くみられる。以前より積極的に肺転移巣切除が行われているが,肺部分切除術では術後の肺局所再発が散見される。当院におけるこれまでの肺切除標本を検討したところ,同定された肺転移巣に隣接して,一部の症例では連続性のない癌胞巣が認められることがわかった。肺局所再発の原因は,このような連続性のない癌胞巣の残存と胸腔鏡下手術の場合の自動縫合器による切除範囲の不十分性が考えられた。その反省から2004 年以降,2 cm 以下の末梢型肺転移巣の場合は,三次元CT 画像を導入して肺転移巣の存在区域をあらかじめ同定しておき,標準的に区域切除術を行うようにした。1986〜2003 年までの大腸癌肺転移18 症例については全術式をとおして肺局所再発率が25〜64%であった。一方,2004〜2007 年までの間では肺局所再発率が0〜16%であった。大腸癌肺転移巣の切除において2 cm 以下の末梢型の場合は,肺機能温存の目的からも存在区域を確認し,区域切除術を行うのがよいと考える。
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/content/article/0385-0684/35120/2201