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がん医療において速やかな対処が必要な精神症状について
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JPY
Abstract
がん医療においてよくみられ,対処が必要な精神障害にはせん妄,大うつ病がある。これらの状態に陥ると,時には安全に医療行為を行うことができなかったり,時に意思決定に重要な障害をもたらしたり,入院期間の延長に関連したり,さらには自殺など重大な問題を来すことが知られている。一方でこれらの精神障害は臨床の場で気づかれることが少なく,また気づかれたとしても対処されていないことも多いとされている。また,精神障害は気づかれぬまま重篤な状況になっていることもあり得る。がんにおける精神障害は,心理・社会的,生物学的など多面的な要素をもっており,状況,病態に応じた治療が必要である。さらに,がん自体が自殺のリスクを上げるとされる。これらの状況においては精神科医へのコンサルテーションはためらうべきではなく,十分な協力体制が必要である。精神科的な問題に対する関心を高め,スクリーニングなどを含め,精神科医療とのネットワークを充実させていくことが重要である。
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