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Oxaliplatinによる神経障害に対するGlutathioneの予防効果
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JPY
Abstract
刈谷豊田総合病院では,Cascinu らの報告を参考にし,oxaliplatin(L-OHP)による神経障害の軽減を目的としてFOLFOX 療法施行患者に対してglutathione を使用してきた。今回,われわれは当院でFOLFOX 療法を施行した患者(44名)における神経障害の発現状況を調査した。また,calcium,magnesium(Ca/Mg)を使用したGamelinらの報告の文献値と比較することにより,glutathione の有用性を検討した。調査の結果,grade 3 の神経障害が発現した患者は44 例中5 例(11.4%)のみであった。さらに,grade 3 の神経障害が発現した時のコース数・蓄積投与量の中央値は,12(5〜27)コース・802.2(273.2〜1,952.4)mg/m2であった。また,L-OHP の蓄積投与量が〜500-520 mg/m2での神経障害の発現状況をGamelin らの文献値と比較した結果,glutathione を使用した場合,Ca/Mg 投与群と有意差は認められなかったが,Ca/Mg非投与群(神経障害対策なし)と比べ有意に神経障害のgrade が低かった。glutathione の投与は,L-OHP による神経障害の予防対策の一つとして有用である可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/35130/2373