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Oxaliplatinの末梢神経障害に対するGSTP1,ABCC2 の遺伝子多型分析
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JPY
Abstract
大腸癌に対するFOLFOX 療法のkey drugであるoxaliplatin(L-OHP)による末梢神経障害の発現は個々の薬理学的多様性が強く関与している。そこで末梢神経障害とGSTP1(342G>A),ABCC2(1249G>A)の遺伝子多型(SNP)との相関について検討した。FOLFOX 投与症例の平均投与回数は8.6 回でfirst-line が36 例,second-line 32 例,third-line 以降9 例であり,それぞれの50%生存期間は801,360,328 日。first-lineで投与された症例がsecond-,third-lineと比べて有意に生存期間(OS)が延長していた(p=0.01)。奏効率は24.2%,病巣制御率は74.2%であった。副作用として,急性期神経症状74.3%,慢性の神経症状67.1%,アレルギー反応26.3%,血液毒性68.4%,消化器症状は30.3%に発現した。治療を変更した理由としてはPD 41.6%,副作用増悪51.4%であり,後者のうち45.9%は神経障害増悪によるものであった。L-OHPの薬剤代謝酵素であるGSTP1 がwild type で53.3%,hetero type で41.7%の治療完遂率であった。投与回数とGSTP1 SNP との相関はp=0.57,ABCC2とはp=0.11 であった。FOLFOX療法はfirst-lineでの治療効果が高く,また神経毒性により治療中止となった症例は生存期間の延長を認めていた。治療継続のために副作用の出現をコントロールしながら治療を継続させることが重要であり,ABCC2蛋白のSNP 解析は治療継続の指標となる可能性がある。
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