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血清5-FU 濃度を指標としてレジメンを変更した直腸癌術後肝転移の1 例
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JPY
Abstract
化学療法中の血清5-FU 濃度のモニタリングが,レジメンの変更に有用であった1 症例を経験したので報告する。さらに,本症例ではFOLFOX 療法施行中の血清5-FU 濃度を測定したのでその結果についても報告する。症例は77 歳,男性。直腸癌に対し直腸切断術を施行し,その後に多発性肝転移が出現した。転移巣は切除不能と判断されたため,PMC 療法を施行した。5-FU 投与量は600 mg/m2で開始し,750 mg/m2では血清5-FU 濃度の最高値が398 ng/mL であった。PMC 療法開始後13 か月後のCT で肝転移巣の増大および腫瘍マーカーの上昇を認め,FOLFOX4 にレジメンを変更した。FOLFOX4 開始後2 か月後のCT で病変の増大および新病変の出現を認めた。血清5-FU 濃度のAUC(薬物濃度曲線下面積)を測定すると,PMC よりも1 週当たりのAUC が低いため,FOLFOX6 にレジメンを変更した。現在まで肝転移巣はSD を継続中である。血清5-FU 濃度のtherapeutic drug monitoring(TDM)がレジメンの決定に有用であった1 例を経験したので報告した。
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/content/article/0385-0684/36010/131