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JPY
Abstract
切除不能あるいは手術を拒否した頭頸部癌患者で放射線・化学療法による一次治療後,画像診断あるいは生検により腫瘍の残存が確認された9 症例(腫瘍遺残群)と,遠隔転移あるいは再発した11 症例(転移・再発群)に対して当科外来でS-1 を投与し,その効果について検討した。S-1 は80〜120 mg/日を2 週間投与後1 週間休薬し,これを1 コースとして繰り返した。20 例全体の奏効率は25.0%であった。腫瘍遺残群の9 例では奏効率は55.6%であり,放射線・化学療法による一次治療後に腫瘍が残存した症例には高い腫瘍縮小効果が得られることが示唆された。転移・再発群の11 例では奏効率は0%であり,転移巣,再発巣に対する腫瘍縮小効果は低いと思われた。しかし,奏効率が0%にもかかわらず,生存期間中央値は534.5 日と長期の生存が得られた。以上より,S-1 単剤療法は高い奏効率と安全性をもちあわせているだけでなく,再発例,転移例で著明な腫瘍の縮小が得られない場合にもQOL を損なうことなく生存期間の延長が得られる可能性を有しており,外来化学療法として簡便かつ有用性の高い治療法であると思われた。
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/content/article/0385-0684/36020/237