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化学療法にて長期生存が得られたが髄膜播種にて死亡したStageIV直腸癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は65 歳,男性。直腸癌の診断で当科紹介となった。初診時,すでに肝転移,肺転移がありStageIVであった。局所コントロール目的に低位前方切除術を行い,術後FOLFOX4 にて抗癌剤治療を開始した。3 クール終了後のCT による評価ではPR であった。しかし,末梢神経障害の出現により術後9 か月目よりFOLFIRIに変更した。術後19 か月目に,左腸骨リンパ節転移のため尿管閉塞となりステントを挿入した。その後,FOLFOX4 に再度変更したが,L-OHP に対するアレルギー反応が出現したため使用を中止し,術後21 か月目よりFOLFIRI に変更した。術後25 か月目にふらつき,歩行困難が出現したため入院し,CT にて髄膜播種の診断であった。入院後グリセオール,ステロイドなどの保存的治療で一時軽快し退院した。しかし約1 か月後,全身状態の悪化,意識障害のため入院し,術後26 か月で死亡した。今回,化学療法が奏効し長期生存が得られたが,最終的には髄膜播種にて死亡した直腸癌症例を経験した。今後,直腸癌でも中枢神経への転移に対する治療法の確立が期待される。
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/content/article/0385-0684/36030/509