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JPY
Abstract
大腸がん化学療法の進歩はめざましく,bevacizumab やcetuximab といった分子標的剤の導入により生存期間中央値が2 年を超える臨床試験が報告されるようになった。しかし,大腸がん化学療法の目的は依然として治癒ではなく延命にとどまり,その原因としてこれらの薬剤に対する自然耐性や獲得耐性が存在することがあげられる。自然耐性例を除外したり効果を得る対象を予測できる有用なbiomarkerが明らかとなれば,適切な対象に薬剤投与することが可能となる。また,獲得耐性機序が明らかとなれば,耐性を克服する薬剤の開発や併用などの治療戦略が考えられる。大腸がんの分子標的剤における耐性機序は依然として不明な点が多く,cetuximab/panitumumabに対する自然耐性としてのKRAS遺伝子変異の発見でようやくその第一歩を踏みだしたと考えられる。基礎研究や大規模臨床試験のbiomarker の検討などを通じてさらなる知見の積み重ねが必要である。
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/content/article/0385-0684/36040/557