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JPY
Abstract
発生過程や正常組織では,細胞の生存と死は厳密に制御されており,このような制御が生体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。細胞の生存と死は,細胞に備わっている生存シグナルとアポトーシスシグナルのバランスにより決定されている。がんなどの疾病における細胞の異常増殖・不死化の際には,生存増殖シグナルの異常な活性化が起きている場合が多い。実際,主要な生存増殖シグナル伝達経路であるPI3K-Akt経路とPim経路にかかわる分子は,多くのがんで遺伝子増幅や活性亢進が起きていることが示されている。PI3K-Akt経路とPim経路は,増殖因子レセプターなどの下流に位置するため,現在臨床で用いられている増殖因子レセプターなどを標的とした分子標的薬剤に対する耐性にも関与している。PI3K-Akt経路とPim 経路を標的にした薬剤開発が精力的に進められているとともに,PI3K-Akt経路とPim経路の新たな制御分子・基質分子が報告されていることから,今後,既存の抗がん剤耐性の克服機能を持ち合わせた新たな作用機序のがん治療法が開発されることが期待されている。
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/content/article/0385-0684/36040/567