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JPY
Abstract
ウイルスは本来ヒトの細胞に感染,増殖し,その細胞を様々な機序により破壊する。遺伝子工学技術によりこの増殖機能に選択性を付加することにより,ウイルスを癌細胞のみを傷害する治療用医薬品として用いることが可能となる。Telomelysin(OBP-301)は,かぜ症状の原因となるアデノウイルスを基本骨格とし,ウイルス増殖に必須のE1遺伝子をテロメラーゼ・プロモーターで制御するよう改変された国産のウイルス製剤である。また,Telomelysin にGreen Fluorescent Protein(GFP)蛍光遺伝子を搭載したTelomeScan(OBP-401)は,高感度蛍光検出装置により微小癌組織を可視化でき,診断用医薬品として応用可能である。本稿では,従来の癌治療とは異なる新たな戦略として開発されているこれらの新規ウイルス製剤の癌診断・治療への応用の可能性を概説する。
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/content/article/0385-0684/36050/703