No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Cetuximab療法が有効であったKRAS遺伝子野生型の切除不能・再発大腸癌の2 症例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
2008 年7 月に本邦で製造承認された抗epidermal growth factor receptor(EGFR:上皮成長因子受容体)抗体医薬の一つであるcetuximab は,治療歴のある切除不能・再発進行大腸癌患者に対し,irinotecan との併用または単独療法で用いられている。今回われわれは,抗癌剤治療歴のある切除不能・再発大腸癌患者に対しcetuximabを投与し,有効性を確認できた2 症例を経験したので報告する。症例1: 51歳,男性。S状結腸癌の多発肝転移に対して,cetuximabとirinotecan併用療法を行った。投与開始後1 か月後の腹部CT 検査で肝転移巣の縮小を認めた。症例2: 57 歳,女性。S状結腸癌の多発肝転移,卵巣転移,胸・腹水貯留。胸・腹水貯留に伴う労作時呼吸苦症状があり,performance status(PS)は1。cetuximab単独療法を施行し,投与開始後5 週目のCT検査で胸・腹水減少,肝転移巣の縮小を認め,労作時呼吸苦症状の改善を認めた。上記2 症例とも治療前に測定したKRAS 遺伝子検査で野生型であり,cetuximab はKRAS 遺伝子変異のない抗癌剤治療歴のある切除不能・再発大腸癌患者に有効である可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/36060/1003