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S-1単独治療継続にて早期QOL が改善された腹膜播種を伴った超高齢者進行膵癌の1 例
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JPY
Abstract
腹膜播種を伴った膵癌は極めて予後不良で,いまだ明白な治療法も確立されていない。われわれは超高齢者で腹膜播種を伴った進行膵癌に対し,S-1 単独投与により短期間にQOL を改善した症例を経験したので報告する。症例は85 歳,男性。食思不振と体重減少を主訴に当院を受診した。精査により腹水と膵尾部に約2 cm 大の不均一なlow density area(LDA)を認めた。腹水細胞診にて腺癌を認め膵癌による癌性腹膜炎と診断した。年齢と全身状態を考慮し,S-1(80 mg/body/day)による4 週投与2 週休薬で治療を開始した。内服14 日間で腹囲は減少し摂食状態も改善した。内服1 か月後には副作用もなく,著しい腫瘍マーカーの減少が認められた。6か月後のCT では,腹水は認めず膵尾部のLDAは明らかでなくなった。また,腫瘍マーカーおよび血液生化学的にもすべて基準値内となった。内服治療開始後12 か月が経過するが,有害事象は認めず良好なQOL を維持し外来治療継続中である。
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/content/article/0385-0684/36070/1187