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R-CHOP 療法施行中のB 型肝炎の再燃に対するEntecavir投与により薬物性肝障害を発症した非ホジキンリンパ腫の1 例
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JPY
Abstract
症例は49 歳,男性。B 型肝炎ウイルス(HBV)無症候性キャリア。非ホジキンリンパ腫治療のためrituximab/cyclophosphamide/doxorubicin/ vincristine/prednisolone(R-CHOP)療法を開始した。同療法中に肝機能が悪化し,かつHBV DNA 量の増加を認めた。HBV再活性化による肝炎の再燃を疑いentecavir(ETV)開始となった。ETV開始後HBV DNA 量は減少したが,肝機能検査値はETV 開始前の3 倍以上に上昇し,ETV による薬物性肝障害が疑われたためETV を中止した。その後lamivudine(LVD)に変更したところ肝機能は改善し,R-CHOP 療法を再開するも異常はみられなかった。またHBV DNA 量も減少し,LVD 併用下R-CHOP 療法3コースを終了した。化学療法に起因するHBV 肝炎の再燃に対して抗HBV 剤投与が推奨されているが,今回ETV による肝障害が発現した。HBVキャリアにおける化学療法の際には,HBV 再活性化による肝炎の再燃のみならず抗HBV 剤による薬物性肝障害の可能性にも留意して,臨床経過を観察することが必要であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/36070/1199