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維持透析下でAmrubicinを投与し薬物動態を検討した小細胞肺癌の1 例
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JPY
Abstract
小細胞肺癌(SCLC)患者に対し有効性が示されている新規抗癌剤amrubicin(AMR,カルセド)は脂溶性で,蛋白結合率が高く,未変化体,活性代謝物の尿中排泄率が低いため,透析による影響を受けにくいと考えられる。今回われわれは,維持透析下にある60 歳の男性にAMR を投与する機会を得たので,その薬物動態を検討した。透析日,非透析日のAMRの血中濃度測定を行い,AMRおよび活性代謝物のamrubicinol(AMR-OH)の薬物動態を検討した。透析患者におけるAMR およびAMR-OH のAUC 0-72は7,650 ng・h/mL,1,143 ng・h/mL,半減期は4.8 h,14.4 h,AMR のCL は17.6 L/h であった。透析クリアランスはAMR 1.4 L/h,AMR-OH 1.7 L/h と小さい値を示した。これらの値は非透析患者と差はなかった。また,主な有害事象は骨髄抑制と消化器症状であり,これも非透析患者と差異がなかった。結論として,AMRは透析の影響を受けにくいと考えられた。
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/content/article/0385-0684/36080/1311