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進行性大腸癌患者へ感覚性神経障害用部位別問診票を用いたOxaliplatinの末梢神経毒性発現の検討
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JPY
Abstract
進行大腸癌に対するFOLFOX 療法では,oxaliplatin(L-OHP)の神経毒性が用量規定因子となっている。2006 年3月〜2008 年2 月までにmodified FOLFOX6(mFOLFOX6)療法を受けた進行性大腸癌患者の連続25 例を対象とし,汎用される末梢神経障害用問診票に加え部位別問診票を用いて末梢神経障害発現経過を調査した。末梢神経障害は21 例(84%)で発現し,中央値6 コース,中央累積投与量410 mg/m2であった。部位別では最初に手指から単独発現が11例(52%)または足趾と同時発現する例が8 例(38%)と多く,足趾または舌から単独発現した例は各1 例と少なかった。手指単独発現6例(55%)が化学療法中にgrade 2 に増悪。一方,手指足趾同時発現例では7 例(88%)がgrade 2 に増悪,うち1 例がgrade 3 となった。神経障害を伴わない糖尿病合併による神経毒性発現の差は認めなかった。また,化学療法終了1 か月後に末梢神経障害が発現した例が1 例,2 か月後に増悪した症例が2 例認められ,化学療法終了後も適時,経過観察が必要であることが示唆された。L-OHPによる末梢神経障害は最初にほとんどが手指単独または足趾と同時に発現し,手指足趾同時発現例は化学療法中に神経障害がgrade 2〜3 に増悪する可能性が有意に高く,神経障害増悪を予測できる可能性を示唆でき,部位別問診票の有用性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/36080/1321