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JPY
Abstract
発がん仮説は複雑化の一歩をたどり,混沌の様相すら呈している。こうした状況のなかで,がん細胞と幹細胞との類似性に着目した新しい仮説である「がん幹細胞説」が注目を浴びている。「がん幹細胞説」が正しいならば,二つの発想の転換が必要だ。一つは,発がん仮説の複雑化の多くが単なる見かけであって,少なくとも一部は発がんの原因でなく結果にすぎないという可能性であり,もう一つは新しいがん治療法の発想だ。新しいがん治療法は,これまでのがん療法の目的である「がん細胞を根絶やしにする」ものではなく,たとえば,「がん細胞の休眠化や正常(または類似状態)化を薬物で促す」というような,患者とがん細胞との長期の共生を図る穏やか方法になるのではないだろうか。
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/content/article/0385-0684/36090/1397