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肺癌化学療法時の悪心嘔吐に対するインジセトロン塩酸塩の有効性の検討
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JPY
Abstract
肺癌患者にcarboplatin(CBDCA)を含む抗悪性腫瘍剤を投与した際の悪心嘔吐作用に対して,インジセトロン塩酸塩の有効性を検討した。対象はCBDCA を含む多剤併用癌化学療法で,制吐剤としてインジセトロン塩酸塩を投与した群(インジセトロン群)32 例と,その他の注射用5-hydroxytryptamine 3(5-HT3)受容体拮抗剤を投与した群(コントロール群)24 例を後ろ向きに検討した。主要評価項目は完全嘔吐抑制率とし,副次評価項目は完全悪心抑制率とした。急性の完全嘔吐抑制率はインジセトロン群100%,コントロール群95.8%,遅延性の完全嘔吐抑制率はそれぞれ97.1%と95.8%であった。急性の完全悪心抑制率はインジセトロン群87.5%,コントロール群95.8%,遅延性での完全悪心抑制率はそれぞれ56.3%と70.8%であった。インジセトロン群とコントロール群の比較では完全嘔吐抑制率および完全悪心抑制率に統計学的有意差は認めなかった。以上よりインジセトロン塩酸塩は急性,遅延性の悪心嘔吐を抑制し,その抑制率は注射用5-HT3受容体拮抗剤と比して同等であり,CBDCAを含む多剤併用肺癌化学療法時の優れた経口制吐剤の一つであると考えられた。
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/content/article/0385-0684/36090/1489