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Primary Therapyとしての進行乳癌に対するTrastuzumab+Paclitaxel併用療法の経験
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JPY
Abstract
目的:近年,乳癌の治療に対するtrastuzumab の有用性が数多く報告されているが,併用薬剤やその位置付けについてはまだ議論の余地がある。今回われわれは,進行乳癌患者にtrastuzumab+paclitaxel を用いた併用療法を行ったので報告する。対象と方法:進行乳癌患者でHER2 陽性の3 例に対し,trastuzumab+paclitaxel の併用療法をprimary therapy として施行し,その効果を画像所見や腫瘍マーカー,摘出標本などにて検討した。結果: 3 例とも原発巣はclinically complete response(cCR)であった。手術を行った2 例の原発巣は,病理検査でわずかな癌細胞が乳管内に残存するnear pathologically complete response(pCR)で,組織学的治療効果はGrade 2b であった。また,肝転移のあった2 例は画像上転移巣が消失した。初診時より腫瘍マーカーの上昇がみられた2 例では,著明な数値の低下を認めた。infusion reaction や心機能障害はいずれの症例にも認めなかった。結語:進行乳癌患者であってもHER2 陽性であれば,trastuzumab を含むレジメンをprimary therapy として行うことで,著明な治療効果を期待することができる。さらに,pCR の可能性もあると思われることから,乳癌患者の予後の改善に貢献することが考えられる。また,重篤な有害事象の可能性も低く外来でも安全に治療を遂行できることから,患者QOL も高いレベルで維持することが可能である。以上より,HER2 陽性進行乳癌のprimary therapyとしてtrastuzumab+paclitaxelによる併用療法を行うことは有効な治療であると思われた。
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