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Carboplatinの血中濃度モニタリングに基づいた血液透析スケジュール設定が有用であった慢性腎不全合併肺癌患者の1 例
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JPY
Abstract
症例は69 歳,女性。ANCA関連腎炎に伴う慢性腎不全のため血液透析を受けていた。原発性肺癌(腺癌,pT4N0M0,stageIIIB)の術後再発に対し,carboplatin(CBDCA)とdocetaxel 併用化学療法を施行した。初回化学療法時はCBDCA(150 mg/m2)投与終了1 時間後から血液透析を開始し,以後週3 回の維持透析を継続したが,grade 3 の悪心・嘔吐が治療12 日目まで遷延した。この時,化学療法直後の血液透析により血清中蛋白非結合型CBDCA濃度は低下するものの,投与翌日の時点では腎機能正常な肺癌患者の約15〜20 倍の高値を示し,その高い血中CBDCA 濃度が化学療法後2 回目の透析を施行するまで持続することが判明した。この結果から,2 回目の化学療法時にはCBDCA 投与終了直後に加えて治療翌日,翌々日と3 日間連続で透析を行ったところ,2 日目以降の血中CBDCA 濃度は低下し,悪心・嘔吐も軽減した。血中CBDCA 濃度モニタリングのデータから,血液透析症例においてCBDCA を含む化学療法を施行する場合,化学療法後の3日間連日透析が有用であることが示された。
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/content/article/0385-0684/36090/1529