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S-1投与によってコントロールに難渋したWarfarinによる抗凝固療法を施行した胃癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は72 歳,男性。脳梗塞後,warfarinが処されていた。その後,不安定型狭心症に対して経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行後,アスピリンと硫酸クロピドグレルを追加処方されていた。そして,貧血の精査目的で当科を紹介され受診した。上部消化管内視鏡検査において胃癌を認めたため,warfarinを中止後,幽門側胃切除術を施行した。術後早期よりwarfarin は再開,本人および家族と相談の上,術後補助療法としてS-1 による化学療法を選択した。S-1 のインタビューフォームでwarfarin との併用注意が記載されていたため,注意深く投与を開始した。併用開始6 日目にPT-INR は6.84 と異常高値を示した。明らかな出血傾向が認められないため,warfarin の減量のみで経過観察とした。減量後7 日目には,PT-INR は2.17 と改善を認めた。S-1の休薬期間においてもPT-INR の変化は少ないものの,S-1 の継続投与によってPT-INR の変動が大きく,warfarin 投与量の調整が必要となっている。PT-INR の異常高値はwarfarin とS-1 の併用早期から出現することもあり,十分な説明やコメディカルを含めた連携による早期の対応が必要であろう。
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