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パクリタキセル起因の末梢神経障害にラフチジンが有効であった胃癌の1 例
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JPY
Abstract
パクリタキセルにより生じたしびれや疼痛などの末梢神経障害に対して,H2ブロッカーのラフチジンが奏効した1 例を経験したので報告する。症例は75 歳,女性。胃癌術後の骨盤内腹膜播種病巣に対し,S-1 単剤療法が治療抵抗性であったため,2007年12 月より二次治療としてパクリタキセル単剤療法(80 mg/m2 day 1,7,14/28 days)を開始した。2コース終了後CR となったが,しびれと痛みを中心とした末梢神経障害が出現した。6 コース目には末梢神経障害がgrade 3 まで増悪し,通院加療が困難になってきた。そこで7 コース目の6 月20 日からラフチジン(10 mg/day)の投与を併用したところ,投与開始7 日目からしびれと痛みの軽快とその範囲の著明な縮小を認め,14 日目にはgrade 1 に軽減した。その後ラフチジンの投与は2008 年7 月末まで継続し,ラフチジン中止後も神経障害の悪化は認められなかった。パクリタキセル単剤療法は9 コース施行したが,grade 2 の倦怠感が継続したため患者の希望もあり,2008 年9 月末に中止した。
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/content/article/0385-0684/36090/1565