No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
甲状腺における神経内分泌腫瘍は,神経堤から発生するC 細胞を発生母体とした甲状腺髄様癌がそれにあたる。甲状腺髄様癌は甲状腺悪性腫瘍のなかでも比較的まれである。カルシトニンを分泌し,血中カルシトニン値は鋭敏で特異的な腫瘍マーカーであり,診断に役立つ。散発性(非遺伝性)と遺伝性があり,遺伝性は多発性内分泌腫瘍症(multiple endocrine neoplasia; MEN)2A型,MEN2B型,家族性甲状腺髄様癌(familial medullary thyroid cancer; FMTC)の3 型があり,RET遺伝子が責任遺伝子である。散発性,遺伝性ともに外科治療が第一選択となる。散発性か遺伝性かで甲状腺切除範囲が変わってくることと,遺伝性については予防的な外科治療が可能でありRET遺伝子の特定のエクソンの変異の有無を検査し,変異位置による病型をある程度予測し,正しい治療戦略を立て,適切に治療することが重要である。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/36100/1627