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がん性疼痛における複方オキシコドン注持続皮下注の有効性と安全性—過去4年間の処方調査—
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JPY
Abstract
現時点で日本には純粋なオキシコドン注はなく複方オキシコドン注(商品名パビナール)が1920 年代より発売されている。複方オキシコドン注には非麻薬性の阿片アルカロイドである塩酸ヒドロコタルニンが添加されており,皮下注が可能である。また,日本では内服オキシコドン製剤の消費量が増加して本剤が注目されているにもかかわらず,複方オキシコドン注の臨床報告はまれである。一方,われわれの施設では複方オキシコドン注持続皮下注を用いたがん性疼痛治療を過去4年間積極的に行ってきた。よってわれわれは本剤の持続皮下注における有効性と安全性について評価し報告する。初回投与例は97例。鎮痛効果をNumeric Rating Scale(0=無痛から10=最悪の痛み)にて追跡評価した。導入時: 6.8±2.8 と比較し1 週後: 2.4±2.5,2 週後: 1.7±1.9,最終観察日:2.3±2.6とすべて有意に低下していた(p<0.001)。また導入前後1 週間の評価で,肝腎機能,悪心・嘔吐,便秘,意識レベルに有意の変化はなかった。処方期間は平均18.0±15.5(1〜78)日,導入理由は経口オキシコドン製剤からの切り替えが61.9%と最も多かった。管理困難な有害事象は7.2%(せん妄,便秘,悪心・嘔吐,眩暈,局所皮膚障害)あり,すべて導入開始16 日以内の発生であり,フェンタニル注またはモルヒネ注への切り替えが行われた。また内服オキシコドン製剤への切り替えは換算比率1.43 で増減調節を要せず(n=35),持続皮下注を用いれば複方オキシコドン注は純粋なオキシコドン注とみなし得ると思われた。さらなる調査を要するものの,がん疼痛治療において複方オキシコドン注の持続皮下投与は有用かつ安全であると考えられる。
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