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五次治療でのS-1単剤化学療法が奏効した非小細胞肺癌の2例
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JPY
Abstract
既治療非小細胞肺癌に対するS-1の有効性はいまだ明らかにされていない。われわれは,五次治療でのS-1 単剤化学療法が奏効した非小細胞肺癌症例を2 例経験したので報告する。症例1 は75 歳,男性。原発性肺腺癌(cT1N3M0,stageIIIB)に対しcisplatin(CDDP)+vinorelbine(VNR),docetaxel(DOC),gemcitabine(GEM)+VNR 併用療法,amrubicin(AMR)で治療したがいずれも無効となった。五次治療としてS-1 で治療したところ部分奏効し,血清CEA値も低下した。現在7 コース目を終了したが,安定を保っており治療継続中である。症例2 は65 歳,女性。原発性肺腺癌の術後再発に対し,GEM+VNR 併用療法,carboplatin(CBDCA)+paclitaxel(PTX)併用療法,DOC,gefitinibで治療したが,いずれも無効となった。五次治療としてS-1 で治療したところ部分奏効し,7 コース継続した。S-1 によるgrade 3 以上の副作用として症例1 では貧血を,症例2 では血清アミラーゼ値の上昇を認めたが,治療によるQOLの低下はみられなかった。今後,既治療非小細胞肺癌症例に対する治療選択肢としてのS-1 単剤化学療法の検討が必要と考える。
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/content/article/0385-0684/36100/1721