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Significance of Urinary Glucaric Acid Measurement and Its Application to Paclitaxel Therapy
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JPY
Abstract
薬物代謝酵素P-450(P-450)の活性の個人差は,薬物体内動態を決定し,薬物の効果や副作用に影響を及ぼす。現在,臨床でのP-450活性の予測には,グルカリン酸(GA)の尿排泄量などが間接的に活性を反映し,その指標となる可能性が提言されているが,確立された方法はない。抗癌剤であるパクリタキセル(PTX)はP-450 で代謝される。PTX 投与時に尿中GA 値を用いてP-450 活性を予測し,個別のPTX の血中濃度の推測が可能になれば,効果や副作用の発現予想の有力な情報源となる。そこで誘導が示唆されている抗てんかん剤服用患者と健常人の尿中GA 値を測定し,尿中GA 値がP-450活性の指標になる可能性を検討した。次に尿中GA 値とPTX の血中濃度との関連性を検索し,尿中GA 値と血中濃度下時間面積(AUC)の関係から薬物動態の予測の可能性を考察した。抗てんかん剤服用患者16 例と健常人24 例の尿中GA 値を比較した場合,尿中[(GA/Cr)×10]値の平均値±S.D. はそれぞれ0.19μg/mL±0.07,0.98μg/mL±0.91であり,抗てんかん剤服用患者の尿中GA 値が,健常人に比べ有意に高値であった。PTX 投与患者8 例のAUC と尿中GA 値の関係は,尿中GA 値が低値である症例において,AUC が大きくなる傾向を示した。以上の結果をふまえ,非侵襲で簡便な採尿により尿中GA 値を測定することによりP-450 活性を予測しPTX の血中濃度を推測できる可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/36110/1857